牛来コラム

出逢いってすばらしい

さまざまな出逢いを通じて、得たり感じたことを、牛来ならではの視点で書き綴るコラム。 仕事上だけでなく、人間として大切なメッセージを伝えています。

2012.01.11

■「赤」の年

今年は何色が流行るのかと、ファッション業界で働く娘に聞くと、
「原色」だという。パステル人気は続くけど。という前置きあっての話だが、正直、頷けた。
世知辛い昨今、癒しを求め、淡いパステルカラーでホッとしたい。
という心理は変わらず続くのだとは思うが、敢えて、今、必要なのは、
赤や青や黄のはっきりとした「強い色」なのだと感じている。

以前、カラーアナリストに色について学んだ時、
「"成功"と聞いてイメージする色は?」
と聞かれ、迷わず「赤」と答えたことがある。まだ独立前で、販促プランナーとしての一歩を踏み出したばかりの頃のことだ。
目標に向け、果敢に前進していく熱いイメージを、私は「赤」の中に感じたのだった。

「原色」の中でも、「赤」。
政治や経済など難しいことはよくわからないが、今年は敢えて、そんな「強い色」を意識し、
気持ちを奮い立たせることが、必要とされているのではないか。

待っていても、救われない。
誰かが、と期待しても、変わらない。
昨年の震災で学んだことは多いはずである。
癒しを求めたい時はあるけれど・・・
私たち一人ひとりが、自らの意識を変え、立ち上がる。
今は、その時なのだと、私は思う。

【gorap語録】

ぬるま湯に、浸かりすぎてはいないか。

2012.01.25

■旅立ち

辰年。
年男の息子が、新年早々話があるというので何かと思ったら、突然、「東京に行く」と言う。
中学依頼、欠席がちで学校から呼び出されたり、何かと心配の尽きない愚息である。
「半端な気持ちで、ただラクな方へ逃げたいだけじゃないのか?」
咄嗟にそう思ってしまったが、数日経って今、反省している。
思い起こせば20数年前・・・2人目なので少しはラクだろうと臨んだせいか、息子の出産は、結構キツかった。
首は出ているのに肩がひっかかって、なかなか出てこない。
「はい、しっかりいきんでっ!」と助産婦さんに促され、いきもうとするけど、痛みと疲れでなかなか力が入らない。
「お母さんが頑張らんと、赤ちゃんが苦しいんよ!」と言われ、ハッとして力を振り絞り、必死で産んだのだった。

人見知りが激しくて、3歳までは随分と手がかかった。オシメもなかなかとれなくて、幼稚園にちゃんと行けるかと心配したものだ。

そんな息子が、小学校のマラソン大会では、いつも1位。
仕事だからと一度も見に行かない私が

「最後だからぜひ行ってあげて」

と近所のお母さんに言われ、6年生の時に初めて応援に行ったら、そこには、2位に僅差で追い上げられ、必死で走る息子の姿があった。
ふだんは大人しい息子が、追い抜かれまいと、苦しそうに顔を歪めて必死で走っている。
その姿を見て、胸が熱くなった。
あんな息子を見たのは、後にも先にもこの時だけ。
初めてだった。

そうだ、この子には、そんな強さがあったじゃないか。
周りから無理だろうと言われながら、信じて事業を進めてきた私が、可能性を信じられなくて、どうするのだ!
意識の中では信じていても、無意識の中でつい疑ってしまった、自分の心の底にある思いを恥じた。
今、ここに在る、ありのままの姿に、無条件で感謝する。
そして、彼を信じ、送り出そう。

幼い頃の息子が、私に教えてくれた。

【gorap語録】

無条件で、信じることが、始まり。

2012.02.01

■営業の基本

自分を覚えてもらうには「3回会う」ことだと、会社員時代に学んだ。
いただいた「名刺は財産」。そして、「名前は高い」と教えられた。
会社の資料は一式、常に持ち歩き、名刺は名刺入れ以外にも、バッグのポケット、手帳、財布の中に入れて万一切らした時のために備えた。

独立したばかりの頃は、異業種交流会や人の集まるところに出掛けては、とにかく多くの人と名刺交換をし、礼状を送ることを重ねた。
しかし2度目にお逢いした時に、私のことを覚えているとは限らない。
まずは名前を名乗り「先日は、ありがとうございました」と声をかけ、場合によっては、再度、名刺をお渡しする。

相手からすると、大勢の中の一人である。
一度で覚えてもらえる方が稀なのだと理解し、覚えてもらえていないことを前提に考えれば、おのずとやるべきことは見えるはず。

先日、街中ですれ違った男性に「あ、ゴライさーん!」と手を振られ、思わず手を振り返した。が、いくら考えても、誰だか思い出せない。
なんだか悪いことしたなー。。。とずっと気になっていたら、後日、クラブの交流会で再会し、改めて名刺を頂いて思い出した。
もう、決して彼の名前を忘れることはない。

名前は覚えるのも大変だが、覚えて頂くのはもっと難しい。
広島SOHO'クラブの参加者は、延べ5500人を超える。
なかなか全員を覚えるのは難しいが、先日、急いで届けねばならない書類があり、社内では誰も都合がつかず咄嗟に浮かんだのが、クラブに何度か参加されていたバイク便の会社社長の顔だった。
正直、彼に仕事をお願いする機会があろうとは思ってもいなかった。
しかし、依頼することになった。
「何時」、「誰と」、「何が」仕事に繋がるか、わからない。
誰彼と区別することなく、また、一度で諦めることもなく、こまめに存在をアピールし続けること。
それが、営業の基本なのだと、私は思う。

【gorap語録】

結果は、思いがけないところで生まれる。

2012.02.15

■はじまり

瀬戸内海の小さな島の町を紹介する一冊の帳面。
大阪のコピーライターの女性が、生まれ育った因島の町(重井町)を自分の目線で伝えた冊子「しげい帖」をきっかけに、全国から340組のクリエイターが参加する「myhometownわたしのマチオモイ帖」展が東京で開催された。

クリエイティブネットワークセンター「MEBIC」のコーディネーター堂野さんから「因島の町がはじまりだった。ぜひ広島のクリエイターにも参加して欲しい」と協力依頼を受け、声をかけた中から、クラブの現代表池田奈都子も参戦!?
2人でミッドタウンでの展示イベントにも参加して来た。

会場には、デザイナー、写真家、イラストレーター、映像作家などが表現した小冊子 293作品、映像51作品がズラリ。
各地のキーマンたちとクリエイティブクラスターミーティングで語り合い、レセプションパーティでは、若いクリエイターたちとも大いに盛りあがった、パワフルな夜。

後で知ったのだが、展示用の白木の机は、若い設計士のクリエイターが作製してわざわざ大阪から持ち込んだもの。冊子の台は、プラスチックでは無機質だからと、前夜、運営に携わるクリエイターたち皆で、厚紙を一つひとつ切って創ったお洒落なもの。
彼らがこだわったその空間の中、一つひとつの作品からは何か温かい不思議な力がにじみ出ていた。

はじまりは、一人。
そこに共感する人が、また一人。
繋がれば、大きな力になる。

【gorap語録】

まずは、やってみる。

2012.03.07

■ご褒美

先月、フロントが企画したソアラビジネスポート見学会への参加者がなんと「0」だったことで、
「どうしたら来てもらえるんだろうと、考えていたら悲しくなって・・・」と、スタッフが涙ぐみながら打ち明けてくれた。
常に明るい笑顔を求められ、そんな悩みなど表に見せない彼女たちの胸の内を思うと、愛おしくて、私も目頭が熱くなった。

確かに、見学会当日の参加は無かった。
しかし実は、2月下旬からなぜか問い合わせが立て続けに入り、何人ものかたが見学に来てくださった。
その時は、特に理由は思い当たらなかったが、彼女たちの話を聞いてわかった気がした。
きっと、彼女たちの思いが伝わったのだ。

人を集めようと一生懸命に知恵を絞り、自分たちのできる限りのことをし、これ以上、何をすればいいのか手の尽くしようが無いと思えるまで頑張った、その思いが天に通じたのだと、私は思う。
頑張ってがんばって、本当に自分の力を出し切った人には、神さまはちゃーんとご褒美をくれる。

会社を経営していると、苦しい時は何度もあったが、その都度、私も救われた。
そのたびに、必死で考えて、出来うる限りの手を尽くし、これで駄目なら諦めもつく、というギリギリのところまで頑張ったら、不思議とひょんなところから、思ってもいなかったようなカタチで救いの手が伸びて、助けられる。

「お金は後からついてくる」とはこういうことか・・・と、都度感じてきた。
手抜きをして「棚からぼた餅」は、決して無い。
その勘違いを、するか、しないか、それも経営センスのうちである。

【gorap語録】

努力するから、報われるのだ。

2012.03.21

■学び

姉夫婦と暮らす母から、何度か電話がかかっていたが、つい後回しにして深夜になってしまった。きっといつもの、「どこか食事にでも連れて行ってほしい」という電話だろう。
翌日もかかっていたので折り返してみると「昨日は、お誕生日じゃったね。おめでとう」と言われ、親不孝な娘だと我身を反省した。

昨年の誕生日に、知人から頂いたお祝いメールに、「ご両親に感謝する日ですね」と書かれていて、「そのとおりだ!」と共感し、そんな考え方をぜひ見習おうと思ったばかりだったのに。
人生、反省の連続である。

今年の誕生日には、ある人からこんな言葉をかけていただいた。
「お誕生日はね、こうしてまた1年、無事に過ごせたことに感謝する日でもあるんだよ」と・・・
ふと立ち止まって、考えさせられる一言だった。
十数年前の、臨死に近い体験を思い出し、一瞬に、目の前のいろんな悩みが、とてもちっぽけなものに思えた。

今、ここにある、ただそれだけで幸せなのだ。
「ありがたい」そう思うと、じわっと温かいものがこみ上げてきた。
意識していなければ、現実の中で、つい見失いそうになる大切なもの。
それを思い出した瞬間。

【gorap語録】

人生、「一歩下がって、二歩進む」の繰り返し。

2012.04.04

■"イケる"感覚

商品開発の相談を頂いても、"イケる"と思えるものしかやらない。
そう話すと、皆さん分かったような分からないような顔をして頷かれるが、この"イケる"感覚って、なかなか言葉では説明しにくい。
講演で質問された時は、「"イケる"と思えるものは、商品化した後の売れるイメージが見えるんです」と答えたが、イマイチ説得力の無い何とも曖昧な表現である。

一つの事例で説明する。

ある日、製麺会社の社長が相談にみえた。
これまでにない、ツルっとした食感のゆでうどんを開発したという。
近頃では、コシのある手打ちが人気だが、もともと広島の人は昔からツルっとした手延べ風のうどんを食べていた。
その「ツルっと」「のど越し良い」うどんを作ろうとしたがなかなか思い通りにいかない。何度も試作を繰り返し、やっと納得のいく食感のうどんが出来たので、ぜひ、売れる商品にしたいという。

食べてみると確かに、これまでに無い、ツルっと、のど越しの良い、新しい食感!
これはイケるかも!早速、その場でスタッフとブレストが始まる。

ネーミングは、「つるつるうどん」?「つるっとうどん」?
そうだ!「おつるさん」ってどう!?
お肌つるつる「べっぴん」の「おつるさん」!「おつるさんは何歳?」「36才!」「16歳で嫁に行き、20歳の娘が居て・・・」 話はポンポン進み、イメージがどんどん拡がる。

ネーミングは「べっぴんうどんおつるさん」に決定。
トントン進む、この感覚。
パッケージデザインのコンセプトも、即座に明確に描けた。
これが、私の思う、"イケる"感覚。

【gorap語録】

迷ったら、商品に聴いてみる。

2012.04.18

■繋がる関係

その女性に初めて逢ったのは、とある異業種交流会。
年の頃は60代半ば。
和服を着こなしたその人のことがなんとなく気になりながら、遅れて来られたため、話すきっかけを掴めず閉会となってしまった。

帰りの列車で一緒になったので声をおかけしたところ、惣菜店を経営しているという。
彼女の食への思いや、人として大切にすべきことなど、熱いトークをお聴きし、"歳"を感じさせないパワーにただただ圧倒されたことは、私の中でかなりのインパクトを伴い、記憶に残っている。
わずか15分ほどだったが、1時間の講演を聴いたかのような、重みが感じられた。

彼女の店にぜひ行きたい。そう思っていたところ、知人の紹介で、偶然に再会。
以来、店の近くを通る時にはなるべく立ち寄り、愛情たっぷりの弁当を買って帰るのだが、
オーナー自ら店頭に立ち、華奢な体で精を出して働く姿を拝見するたび、
「わたしも頑張ろう!」と、身の引き締まる思いにさせられる。

つい先日も、近くで仕事を終え、日替わり弁当を買いに寄ったところ、オーナーが本を書かれたというので、迷わず購入した。
「ありがとうの心がけ」(著者:平野千紗子/発行:文芸社)第一章「手塩にかける」は、熱々の「おむすび」をつくってくれた、お母さんの記憶。
読み始めるなり、涙が溢れて止まらなかった。

・・・日々、多くの人と出逢う。
その多くは覚えきれず、もしくは、覚えていても時と共に忘れてしまうことが殆どだ。
全ての出逢いを繋げたいが、難しい。
そんな中、なぜか心に残る人がいる。
そしてその出逢いは、繋がっていく。
そんな出逢いに、心から「ありがとう」と言いたい。

【gorap語録】

あなたは、心に残る人ですか?

2012.05.02

■水に流す

21才で結婚し、4年後には夫の両親と同居した。
同居とはいえ新築の家に住めるのは楽しみだったが、いざ一緒に生活してみると、些細なことが気になったものだ。

夫が仕事から帰宅すると、私よりも先に姑が出迎えていて、お帰り~と甘えたくても、叶わない。

食卓では(あたりまえだけど)いつも舅と姑も一緒で、夫婦二人の会話がなかなか出来ない。
子育て中で専業主婦だった私に留守をあずけ、日中はいつも外出する姑の変わりに、夕飯の支度はもちろん舅の昼食まで私の仕事にetc。

いつも、「なんで姑はこうなんだろう」「なんで自分だけ家に居て、家事をしなきゃいけないんだろう」と、不満ばかりつぶやいていた。

そんなある日、姑が、
「千鶴さん、はい、これ。今日はお誕生日じゃろ」
と、一万円のお小遣いをくれた。
思いもかけないことに、ただただ驚く私に、
「たまには自分の欲しいものを買いなさい」
と言い、姑の言葉は、涙で詰まった。

その涙がなんなのか、当時の私には理解できず、不思議でならなくて、今でも、その時のことを鮮明に覚えている。

今思えば、姑は、心の広い人だった。
私はといえば、食事はいつも急いで済ませ、自分の食器だけ洗って、さっさと二階の部屋にこもり、
お風呂はあたりまえのように子供たちと一番に入る・・・なんとも可愛げのない嫁だったのに。

そんな私を、小言一つ言わず、好きにさせてくれた。
この娘に、今は言ってもわかるまい。
きっといつか、気づく時が来る。
と、大きな器で見守ってくれていたのだろう。
それが、歳を重ねた今、やっとわかってきた気がする。

振り返れば、義母に、本当に心から、感謝をこめて贈ったものがあったろうか・・・。
カーディガンや、財布や、バッグetc 
いろんなプレゼントはしてきたものの、果たして本心から、ありがとうという気持ちだったろうか。

既に他界した義母に、今ではプレゼントも贈れないが、母の日を前に、心から、義母のことを思う。

【gorap語録】

親の心、子知らず。を、知る。

2012.05.16

■縁を育む

彼女との出逢いは4年前。
商工会のセミナーで、講師を務めた時の受講生である。
それから1年くらい経った頃、彼女がクラブの交流会に来てくれた。
実は彼女、三次市の酒蔵「白蘭」のあととり娘。
自分の企画で商品化したという日本酒を、その時にもらった。

若い女性が家業を継いで奮闘する姿は、なんとも頼もしい。
「いつか一緒に商品をつくりたい」と思ったが、すぐにはタイミングが来なかった。
それから2年が経過・・・
ウチが受託した県の雇用対策事業で、杜氏(とうじ)になりたいという、若者が現れた。基礎研修の後、OJT(現場研修)で技術を学ばせる必要がある。
一つの酒蔵に何人もの杜氏はきっと必要なかろう、しかも、職人さんの世界で、そう簡単に弟子入りを許してはくれまい・・・
断られるのを覚悟で彼女に相談したところ、快く受け入れてくれた。

半年の研修が終わる頃。
「せっかく繋がった縁を生かしたい」と思い、一緒に新しい日本酒を創ろう!と提案し、辛口の発泡にごり酒の商品化が決まった。
コンセプトは、「赤ワイン好きな人が飲みたい、和食に合う、甘くない発泡日本酒」

ふだんは赤ワインを飲む私が、和食の時には合わないので、女性向けに勧められる日本酒を注文すると、低アルコールのうえ、甘すぎたり、どうも好みの味に出逢えない・・・
「同じ思いをしている人は、きっと居るはず」と考えた。

それから数カ月、何度も試作を繰り返し、やっと商品が出来あがった。
辛口発泡にごり酒「SOARAN(そあらん)」。
名前の由来は「ソアラ」+「白蘭」(笑)
手間暇かけた作り方のため、月に250本限定で、まずは、飲食店のみで提供を開始する。

彼女との出逢いから、時間はかかったが、こうして一つ新しい商品が生まれた。
一度のご縁を、細くても互いに大切にしたからこそ、繋がったのだ
。 出逢いの妙は奥深い。

【gorap語録】

結果を急がない。それがいい時もある。

2012.06.06

■積み重ね

正直、人前でしゃべるのは苦手だ。仕事柄、喋る機会は多いのに、何年経っても苦手意識は変わらない。
先日、自分が講演した折の録画を頂いたが、実は一か月経った今も、まだ見ていない。恥ずかしくて、なかなか見られないのだ。
そんなことで、よく講演なんか受けるなと思われるかもしれないが、「開き直るしかない」という心境だ。

初めて講師を務めたのは、企画会社に販促プランナーとして勤務していた時。
「次回は、ゴライが企画セミナーの講師をやって」と、上司から突然言われた。一瞬たじろいだが、「出来ると判断されたからこそ、任されたのだ」と前向きに受け止め、トライした。

初めての経験で力が入りすぎ、時には白板をバシッ!と叩いたりと、かなり厳しめの講師を演じたが、ある日、同僚から言われた。
「厳しさって、怖いイメージじゃなくて、温かさを感じさせながらも内から滲み出る、強さが感じられるようなイメージじゃないかな」
そうか・・・
自分の目指す講師像が、なんとなく見えた瞬間だった。

初めての講演は、独立したばかりの時。ホテルの豪華な会場で、対象は100人。謝金もはずんでくださった。プレッシャーは大きい。
その時の喋りを今ふりかえって自己評価すると、
100点満点で15点(涙)
緊張もあったが、何より反省したのは、中身の薄さ。

講演慣れした先輩の起業家にアドバイスを仰いだら、「準備をしっかりすれば、大丈夫よ」と一言。
まだまだ足りなかったということか・・
以来、レジュメの作成はあたりまえだが、前日には必ず、参加者の顔ぶれを意識しながら、納得いくまで何度も頭の中でシュミレーションを繰り返すのが常となった。15年経った今でも、たとえ同じテーマの時でも、それは続けている。

冒頭にあげたとおり、今でも苦手意識がある。
録画を見ないのは、喋り方とか立ち方とか、細かいところが気になり始めると、肝心な内容がおろそかになりそうで怖いから。
少々つっかえてもいい、小さな言い間違いくらいは、許してもらおう。
でも、伝えるべきことはしっかり伝え、一人でも多くのかたに役立つものにしたい。

長年の経験の中で、何度も反省を繰り返し、やっと自信を持ってそう言えるようになってきた。

【gorap語録】

経験が、何よりの成長の機会。

2012.06.20

■影響力

13年前、自宅で仕事を始めた頃はまだ、SOHO向けの共同オフィスは、広島に無かった。
県外の先進地を見て回り、SOHOのための共同オフィス「広島SOHO'オフィス」を立ち上げたのは、11年前。
わずか30坪に、たった10人でスタートしたが、1年も経たない頃には、多くの人がその影響力を感じ始めていた。

互いに「独立」という同じ覚悟を決めた者同士だからこそ、分かり合えることは多い。そんな「同志」とも呼べる仲間が、同じ空間を共有し、いつでも顔を合わせる距離に居る。
何かあれば協力し合い、刺激し合えるフラットな関係は、そんな環境だからこそ培えた。

必然的に、そこにはいろんな人が集まり、様々な情報が集まってきた。情報から拡がる可能性は大きい。
起業家コンテストで大賞をとる者、IT関連の大イベントを仕掛ける者、一緒に新会社を設立したり、パパたちのWebラジオ局をつくったりと、そこに集まる独立・起業家たちのエネルギーは、プラスのパワーとなり伝染した。

小さな共同オフィスにこんなに影響力があるのなら、もっと大きくして、この広島のために活かしたい。
「SO@Rビジネスポート」は、そんな思いから生まれた。
オープンから3年を迎え、改めて、かつての自分を振り返り、独立・起業家に必要なものを、またカタチにした。

【gorap語録】

共に居ること。それは、必然。

2012.07.04

■見えない力

独立したばかりの頃。
友人の店でイベントをやるというので顔を出したら、占い師の女性がわたしの運勢をみてくれて、こんなことを言った。
「あなた、40才で花開くわよ」
半信半疑だったが、悪いことではないし、「そうなればラッキー」くらいの気持ちで、苦しい時にはその言葉を思い出して乗り越えた。
おかげで、40才の頃、事業は好調だった。

3年前には、社名変更の折、印鑑を作りに行って、こう言われた。
「みんな10年周期で運勢が変わる。あなたは今、苦しい時だが、再来年から、また運気は上昇する」
本当に苦しい時だったが、これ以上は悪くならないのだ、これを乗り切れば道は開けるのだと自分に言い聞かせると、気持ちが楽になり、頑張れた。

どんなに辛い時も、これがいつまでも続くと思って過ごすのと、いつかは好転するという希望を持って過ごすのでは、大きく違う。
振り返ってみると私の場合、いつも一番大変なその時期に、10年後の夢を掲げては、そこに向かって走り始めている。
おかげで、自分の想像以上のことが実現できた。

右肩上がりでずっと続く人生なんて、きっと誰にもない。
誰にだって、何やってもうまくいかない時期や、辛い時期はあるはずなのだ。
もしかしたら神様が、わたしたちに少し立ち止まって「進むべき道」を考えさせるために、時々、苦難を与えるのかもしれないな、なんて、本気で思ったりする。

誰しも「みんな10年周期で運勢が変わる」。
今、あなたが苦しんでいる時に、その人は幸せそうに見えるかもしれないけれど、運気は平等に訪れるのだとしたら・・・
人のことを羨んで自分を嘆いたり、嫉妬したりetcそんな無駄な時間はもったいない。
嘘かホントか、どちらでもいい。嘘だったとして、もともとなのだ。
だったら、本当だと信じてみたほうが、心がとっても心地いい。

【gorap語録】

競う相手は他人ではなく、自分自身なのだ。

2012.07.18

■決めて、動く

よく、独立したきっかけを聞かれるが、タイミングは突然だった。
来期に向け結束を固めた社員総会の夜、社長と呑みながら「最近、元気ないネ、牛来らしくない」という話から、

「少し外の空気を吸って来たらどう?」と言われたのがきっかけだった。

一週間後には退職したので、事業計画を立てる間もない。
とにかく、前へ進むしかない。
その日のうちに、屋号を考え、名刺を発注。
デスクを買って自宅に置き、それらしいスペースは整った。

まずは、年収目標を600万円と決めた。
営業なんて殆ど、経験がない。
でも、これからは自力で仕事をとってこなければならない。
とにかく、毎日、人と会った。

販促プランナーという仕事柄、簡単に売れるもの(サービス)ではないが、とにかく自分を知ってもらうことに徹した。

仕事が入り始めるまでに半年かかったが、もしあの時、悩んで立ち止まっていたら、半年どころか、いつになっても独立することは無かったかも、と思う。

起業のタイミングとは、そんなものだ。「ちゃんと準備してから」なんて言ってたら、いつまで経ってもその時は来ない。
風を感じたら、乗る。
その感覚に、耳を澄まそう。

【gorap語録】

思った時が、吉日。

2012.08.01

■成果

終礼で、若いスタッフが「今夜は、クライアントが夜市に出店されているので、帰りに寄ってみます」というので、感心していると、その後、「来て見たら凄く忙しそうなので、今、手伝ってます」と報告が入り、頼もしかった。

そういえば自分も、駆け出しの頃には似たようなことがあったっけ。

クライアントから求人広告の出稿依頼が入ったが、わずか3万円ほどの枠。売り手市場の頃である。たった一回の小さな広告掲載で、成果を出すことは容易ではないが、全力を尽くすしかない。
わずか数センチの中に、何を優先し、何を捨てるのか。
悩んだ末、手描きキャッチコピーで目を引き、温かみあるイラストで会社の個性を表現した。

掲載日の朝。結果が気になって、気が気ではない。
お昼前にはクライアントに電話をかけ、反応を確認。
数名の面談が決まったと聞き、胸を撫でおろすのも束の間。
続いて、求人チラシの製作依頼を頂いた。
期待にぜひ応えたい!

しかし結果は・・・
「問い合わせが無い。どうしたらいい?」というクライアントの声。
返答に困る中、とっさに答えたのは「大学の前で配ります!」という言葉だった。
その時の私にできる、精一杯のことだった。

私が配ったチラシで、どれだけの人が来てくれたのか、その記憶は曖昧だが、結果、クライアントが喜んでくれて、以来いろんな相談を頂くようになったことは、今も忘れない。

ビジネスには必ず、成果が問われる。
広告出稿の費用対効果、集客チラシのレスポンス率etc。
しかし簡単にいかないことは少なくない。
その時、どうするか。
そこに、あなたの真価が問われる。

【gorap語録】

諦める前に、できることは、きっとある。

2012.08.15

■祈念

8月6日、平和祈念式典に参列した。
暑い朝。
照りつける太陽の下、汗を拭いながら聴いた市長の平和宣言。

原爆は、かけがえのない人の命を簡単に破壊してしまいました。
――「警防団の人と一緒にトラックで遺体の収容作業に出る。少年の私は、足首を持つように言われ、つかむが、ズルッと皮がむけて握れない。覚悟を決めて指先に力を入れると、滴が垂れた。臭い。骨が握れた。いちにのさんでトラックに積んだ。」――
この当時13歳の少年の体験のように、辺り一面は、無数の屍が重なり、声にならない呻き声の中、息のない母親のお乳を吸い続ける幼児、死んだ赤子を抱き締め虚ろな顔の母親など、正に生き地獄だったのです。

当時の光景を想い、涙が滲んだ。

広島市から式典への案内状が届いた時は、実は「今年は欠席しようか」とも思ったが、出席してよかった。
被爆二世でありながら、これまでここに来たのは数えるほどしかない。
「平和を願う」と言いながら、ふだんは目の前のことで精一杯。
何もできていない。
「会社を代表して、行ってきてください」と言ってくれた専務に感謝。
せめてこの日だけでも、こうして心を素にして、平和のことだけを思う朝があっていい。

そしてその思いを、日々の仕事の中で、自分にできることからコツコツとカタチにする。
起業をめざす人へ自分の経験を伝える、雇用に繋がる事業を推進する、一つでも多く売れる商品を創って、まちを元気にするetc。
たった一人でもいい。どんな小さなことでもいい。
目の前の誰かが、笑顔になること。
「幸せ」と感じる事が、ひとつでも実現するように。

【gorap語録】

遠くばかり見ても始まらない。目の前がスタート。

2012.09.05

■無意識

広島市の松井市長との、パネルディスカッションの機会を頂いた。
テーマは「誰もが活躍できる社会の実現に向けて」。
専業主婦だった私が、パートからスタート。社員になり、年俸制となり、突然会社を辞めて独立、起業。
その経験から、「女性が働く」という視点でお話させて頂いた。

思い起こせば10年前、SOHO向けの共同オフィスを立ち上げた頃、何かあれば「ただの主婦でした」とアピールする私に、入居者の男性から「ボクだってただの学生だった」と言われ、ハッとした。
ビジネスの現場に女も男も無いと頑張っているつもりが、無意識のうちに「自分は特別」というような発言をしていたのだ。

確かに、結婚して仕事を続けるのは大変だ。
特に「育児と仕事の両立」は、独身の女性たちからよく相談を受けるテーマであることは事実。「結婚しても仕事を続けたいから、すぐには子供は産まない」という女性も少なくない。
「女が働く」のは確かに大変。しかし、だからと言って自分は特別、とそれを"売り"にしていた自分が、今思えば恥ずかしい。

ディスカッション後、コーディネーターを務められた東大の佐藤教授を、SO@Rビジネスポートにお連れした。
お帰りの際、女性を活用する企業を表彰するコンテストをご案内頂き、「うちは特別なことは何もしていないので・・・」とお答えした私に、教授がポツリと言われた。
「きっと、自然にやってる感覚なんだなぁ」
どうやら、無意識が、良い方向に働いたようだ。

【gorap語録】

「らしさ」は、外から見るとよくわかる。

2012.09.19

■突出する

広島SOHO'クラブを立ち上げ、テレビや新聞などへの露出も増えた頃。当時、活発だったクラブの掲示板に、心無い書き込みがあった。
出所を突き止めようとプロに調べてもらったが、IPアドレスも偽装してある。ある程度の目星はついたが、個人を特定するまでには至らなかった。

突き止めて、罰したかったわけではない。
理由を聞きたかった。
何か、わたしに恨みがあったのか?
気づかぬうちに、私が誰かを傷つけていたのか?
そう思うと、ただ、心が痛かった。

珍しく落ち込むわたしに、先輩の起業家がこう言った。
「出る杭は打たれる。でも、出すぎた杭は、誰も打てなくなる。
そんな人たちと同じレベルのところに居ないで、グーンと突出して何も言われないステージに来ればいいのよ」

ちっぽけな自分・・・。
30代半ばも過ぎ、いっぱしのつもりだったが、まだまだだった。
人間だもの、完璧ではない。
間違いもするし、世間に説明できないことだってある。
そんな自分でも認めてもらえる、事を成していこう。
そう心に刻んだ。

あれから、10年。
まだまだ修行の身だけども、当時のことを振り返ると、少し成長した自分に気づかされる。

【gorap語録】

あなたの居るステージは、どこですか?

2012.10.03

■満月の夜に。

昔から「満月に妊婦は産気づく」と言われるが、珊瑚や、ウミガメの出産も満月の夜に多いそうだ。
ちなみにワタシも、満ち潮のタイミングで二人の子どもを産んだが、今でも不思議でならない。

古くからの言い伝えでは、満月の日にダイエットを始め、水・金曜日にお肉をやめると、楽に痩せられるのだとか!
それはまだ試していないが、6年ほど前に友人から、「満月の夜に財布を振ると、金運UPする!」と聞き、さっそく試みたことがある。

クレジットカードや、御守りの蛙など(笑)、財布の中から全て出して空っぽにしたら、財布を満月にかざし、「お月様、今月も臨時収入ありがとうございました」と唱えながら、逆さまにして3回振る。
それだけ。(^^)

軽い気持ちでやってみたけど、数日後、仕事が決まって数万円の収入になった。
「大金は期待できないわよ」と、友人が言ってたっけ。
お小遣いが貰えたらラッキー♪
肩の力を抜いた、そんな気持ちが、幸運を引き寄せるようだ。

【gorap語録】

イケルかも!その感覚に、理由は要らない。

2012.10.17

■期待感

お気に入りのキャスター付ビジネス鞄の持ち手が壊れたので、修理に出そうと思ったが、4日後の出張に間に合わせたい。
スタッフに「東急ハンズなら、どうにかしてくれるんじゃないか」と言われ、そういえば・・・と思い出した。

以前、ハンドバッグの持ち手が外れた時に、ビスさえあれば自分でも直せると思ってハンズに行ったが、種類が多すぎてわからない。
店員さんに尋ねたら、商品を探してくれただけでなく、その場で鞄に取り付けてくれた!
わずか数百円の買い物なのに、ここまでしてくれて、凄いーー!と、感動したことがある。

きっとなんとかしてくれるに違いない、と閉店間際の店に駆け込んだが、残念ながら持ち手の取り替えが必要で、そうなると店で扱っているメーカーしか請けられないとのこと。
ガッカリする私を見て、店員さんは、パソコンで近くの鞄屋を探して電話をかけてくれたが、なかなか対応できる店が見つからない。

それでも諦めずに何軒もあたってくれ、色んなメーカーに対応できる修理専門の会社を見つけてくれた。
時間は閉店ギリギリ。普通の会社は電話の繋がらない時間だ。
メモに書いた社名と電話番号を私に手渡し、店員さんは、何事もなかったように元の仕事に戻っていった。

期待を裏切らない。
これって、大事だ。

【gorap語録】

答えはNOでも、ファンをつくることは出来る。

gorap pick up!

【gorap語録】

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