牛来コラム

出逢いってすばらしい

さまざまな出逢いを通じて、得たり感じたことを、牛来ならではの視点で書き綴るコラム。 仕事上だけでなく、人間として大切なメッセージを伝えています。

2006.01.04

■コミットメント

子どもの頃、大晦日にはいつも、母が新しい下着を用意してくれた。
お風呂からあがって真新しいパンツとシャツに着替えると、なんだか心まで新鮮な気持になって、お正月にもらえるであろうお年玉のことや、親戚の家でご馳走を食べ、いとこたちと楽しくトランプをしたりして過ごすのをウキウキと楽しみに思いながらお正月を迎えたものだ。

大人になって、結婚し、母となり、立場は変わった。子どもたちも成長して友達との時間を優先するようになると、今ではおせちも仕出しで済ませ、元旦からスーパーも開くのでいつもと変わらぬ買い物をし、何らワクワクすることもなくお正月を迎え、子どもの頃が懐かしく思い出される今。
なんだか、時代が変わり、大人になったことを淋しく感じたりもするけれど、変わらぬものがある。

それは、今年の抱負を思うこと。
どんな年にしようか、何を始めようか、という年始のコミットである。
それを決めた時、自分の中で何かが変わり、新たな気持でスタートが切れる。どんなに周りが変わり立場が変わっても、それは、自分次第でできる一年のけじめ。
子どもの頃の新しいパンツやシャツに変わるもの。

そのコミットを今年の手帳に書き込み、私の一年がまたスタートした。
気持あらたに。

【gorap語録】

思わなければ、ただ昨日の”続き”にすぎない。

2006.01.04

■横糸

2006年がスタートして、既に18日が経過しようとしている。
早いね~♪などと呑気に友人と話したものの、計算すると、当たり前だが「1年の20分の1」が既に過ぎ去ったことになる!!!
もたもたしている場合ではない!
しかも昔から、一月はいぬ、二月は逃げる、三月は去る、と言われるではないか。(>_<)。

しかし落ち着くべし。。
焦って事を仕損じるということもある。
手帳に書いた目標と年間スケジュールを見直し、今、何ができるかを考える
。昔、誰かに教わった、縦糸と横糸の教え。
紬は、縦に何本も糸を張っておき、そこへ根気よく一本一本、横糸をつむいでいく。その一本一本が、やがて長い反物に仕上がる、と。

縦糸は、目標。
横糸は、毎日の積み重ね。
目標なんて掲げるのは簡単。しかしそれを本当に実現するかどうかが、その人の真価といえよう。
毎日、毎日、繰り返し、手帳に書いた目標を読み返す。
ベッドに入る前に、それを達成するために今できることを考える。
それを明日の予定に書き込み、実現したイメージをしつつ眠りにつく。

来る日も来る日も、地道にコツコツ続けられるのは、それを成し遂げた時の感動があるからこそ。
その味が忘れられないから、今、この時を頑張れる。
それは、大好きな人のために長~いマフラーを編んでいる時に似た感覚。毎日毎日、単調な繰り返しを楽しむことができるのは出来上がった時の充実感や、誰かの喜ぶ顔を想像するからこそ。

上ばかり見ていないで、しっかりと足元を見つめ、コツコツと一つひとつ行動する。その積み重ねが、きっと目標をクリアする方法なのだ。
ショートカットはあり得ない。

【gorap語録】

それを叶えるために、あなたは今、何をしますか?

2006.02.01

■育てる

高2の息子が、珍しく、やる気になっている。
中学生の頃から、ちょくちょく学校を休んだり遅刻したりすることが多くなって、学科によっては出席時間が足りなくて進級も危ないかもしれない子が、である。
「将来は何になりたいのか」「好きなこと、興味ある仕事は何か」とこれまで何度聴いてもハッキリした答えが返せず、ふにゃふにゃしていた子が、である。
理由は簡単だった。
実力テストで、ちょっと頑張って勉強してみたら、現国がクラスでトップになれた。自分がやったことが、成果として現れた。この体感が、やる気に繋がったのだ。
「大学受験勉強のために塾に行きたい」その言葉には、彼のやる気が感じられた。
普段から言葉数の少ない息子と、そうそう語り合うことはないけれど、機会があれば、「何でもいいから、自分が興味あることから、とりあえずはやってみればいい」と伝え続けてきた。するとやっと昨年、「ファッション専門学校に行きたい」と息子が言ってきた。
自分から初めて、○○がやりたい、と言ったのだ。
かっこいいショップの店長に憧れて、自分もあんなふうになりたいと思ったのだろう。そのきっかけは、いい。
しかし、「その理由は何か?本気でその道に進みたいのなら、その”思い”を母さんが納得するまで伝えてほしい」
と言うと、彼は口をつぐんだ。
「そんな中途半端な気持ちに対して、あなたにお金はかけられない。それに、もし本気ならば、今すぐ高校を辞めて現場で学ぶほうが近道だと母さんは思う」
そう息子に伝えたのは、2ヶ月前のことだった。
「ファッション専門学校を卒業して、ショップの店長になった後、40才、50才になったら何をするのか。 お店を出すのか。また、ファッションの仕事は必ずしもショップだけではない。メーカーに勤める、バイヤーになるetc、選択肢はまだまだあるし、学ぶべき場所は他にも考えられる」
単に、かっこいい、楽しそう、という理由からもしその学校を選んだとしたら、それは”甘え”のほかナニモノでもない。
「なぜファッションなのか?」「そこに行って、何を学びたいのか?」
「卒業後はどんな仕事をしたいのか」
「その先にどうなりたいのか?」
その答えを探す中で、彼の胸には、きっと何かが芽生えたに違いない。
冒頭で書いた、勉強を頑張ってみた、というのはその行動の現われかもしれない結果、彼が選んだのは、大学への進学。
最近は、高校にも一生懸命に通っている。
あとは、それが続くかどうか・・・。
まだまだ、見守る必要がありそうである。

【gorap語録】

言葉だけで、人は、変わらない。

2006.02.15

■大切なもの

仕事で呉まで来たので、せっかくだから美味しいものを食べて帰ろう。というわけで、街をブラブラ・・・。
時間も遅いので、なかなかいい店が見つからない(呉って、21時には店じまいのとこが殆どなのだ)。
しかし、結構、味にはうるさい私が、こんな遠くまで来てどこにでもありそうな店で済ませられるはずがない。
しばれる雪の中、そぞろ歩くこと20分・・・。
「この店、なんか惹かれるな」
そんなおでん屋をやっと見つけ、くぐった暖簾の向こうには、おやじさんと、中年の男性客が一人。
「あと30分で閉店だよ」「今日は雪じゃけえ、はよ帰ろうおもっとったんじゃが・・」と商売気のないことを平気で言うおやじさんだけど、なぜか、嫌な気がしない。
いのしし、えりんぎ、鴨のつくね、大根 etc。あつあつのおでんに舌鼓を打ち、見まわすと、日本酒の種類が半端じゃない。
カウンターの中には、利き酒士の看板がかかっている。
なんでも、酒屋を息子に継ぎ、3年前から一人でこの店を始めたとか。
戦時中は、戦艦に積む酒を納めていて、今の「千福」の元の「呉鶴」は、おやじさんのお父さんが造った酒
。昨年オープンし、話題を呼んでいる「大和ミュージアム」では、唯一そこで販売されている酒「大和」のラベルが、おやじさん作。
そのおやじさんに、熱燗にオススメの酒を選んでもらった。
最初の一合は、甘い酒。続いて辛い酒。最後は酸味の効いた酒。
どれもインパクトある味で、日本酒に疎いわたしにも、その違いがはっきりとわかる個性的な酒。
普通は手に入らない珍しい手作りの美味い酒を店に入れてもらうために、とうに70才を過ぎたおやじさんが一人で車を運転し、全国の酒蔵を何度も訪ねるのだとか。
人と人の関係は、たかが電話やメール一本では築けない。
そんな話で盛りあがり、気付けば、閉店時間を1時間半も過ぎている。
いつのまにかカウンターの端に座り、パイプをふかすおやじさんに、「また来ます」と約束して店を出ると、先ほどまでの寒さが少し、緩んだように感じた。

【gorap語録】

よき人と、よきモノ。人はそれに心動かされる。

2006.03.01

■突破口

北海道経済産業局から、突然の電話。
逢って話を聴きたいというので、どこでウチのことを知ったのかと聞くと、「サイトで見ました」とのこと。
一瞬迷ったが、これも何かのご縁と思い、OKした。
広島SOHO’クラブも、SOHOプロダクション広島も、「SOHO」「広島」というキーワードで検索エンジンのトップにくるため、こういう問い合わせは少なくないのだが、わざわざ北海道から局の人が来るというのは、珍しい。
どんな人たちかと興味深く(!?)待つ私の前に現れたのは、フツーの、スーツ姿の男性二人
。彼らはロイズの生チョコをお土産にと差し出しながら、おもむろに、道の取組みを話し始めた。
今年度、コンテンツビジネスに力を入れ、振興戦略検討委員会を設け議論を続けてきたこと。来年度は、サイトも活用し、クリエーターをもっとアピールする考えであること、など。
コンテンツビジネスに力を入れる!!!?
なんと羨ましい!
そんな思いで話を伺う私に、彼らがおもむろに差し出したものは・・
「キーパーソンが選んだ 北海道のクリエーター30」という小冊子。
そこには、アートディレクターやグラフィックデザイナー、写真家、映像ディレクター、キャラクターコンテンツ制作、CGクリエーター
らが、個性的且つカッコよく一人ひとり紹介されていた。
デザインレベルはかなり、高い。
これを、局が予算化して発行したというのだ。
1000部刷ったが、足りなくなったので、500部増刷したとかで、更にDVDも製作中だという。
昨年、訪れた札幌のインキュベーション施設ICC(インタークロスクリエーティブセンター)でもそのクリエーティブな販促物に驚かされたが、地域によっては、こうしたコンテンツに価値を認め、推進に予算を使っているところは、現実に、あるのだ。
「どうしてそんなこと、できるんですか?!」と驚く私に、「地方局では僕らくらいです。周りからは『やりすぎ』とか言われてますよ」
と、にっこり笑う二人。
ビジネスも同じ。要は「人」なのだ。

【gorap語録】

「できない」理由も、「できる」理由も、つけるのは簡単。

2006.03.15

■新連携

広島SOHO’クラブを立ち上げた当初は、実は「官」が嫌いだった。「民」の気持ちは「民」でないとわからない。
「官」はアタマが固いし、推進力がない。
「官」の力なんて、当てにしな~い
!そんな私が、それは勝手な思い込みだということに、その後、気づかされていく。深く知りもしないのに、知った気になっていた私。
それは「エゴ」以外の何者でもない。
その固定概念をガラガラと崩してくれたのは、広島SOHO’クラブに何度も通ってくださった支援機関のマネジャーたちであり、また、声援してくれる多くの行政官たちである。
一人ひとりを挙げればキリがないが、経済産業省 大臣官房政策評価広報課 課長補佐の瀧島勇樹氏も、そのおひとり。
一昨年だったか、瀧島さんが広島SOHO’オフィスに遊びにきてくださったのがきっけで、以来、メルマガをお送りした折にお返事を頂いたりと、ご縁が繋がっている。
地方の、たった一度逢っただけの私のような者にも、メールを送ってくださる瀧島さんの気さくな人柄にはいつもアタマが下がるが、先日は東京出張の折、急な面会の申し入れにも関わらず快くOKを頂き、要人たちを招集してくださったのには、驚かされた。

省内での信望も厚い瀧島さんだが、まだ27才という若さ!その柔軟な発想と推進力で、若手職員らを率い、昨年、彼らが生み出した新たな制度がある。
「新連携」――正確には新連携支援制度――。
簡単に言うと、「こんな事業をするためには、こんな人が必要だから協力しよう」と、異分野の中小企業やSOHOらが手を組んで新たなビジネスを産み出す際に、局が認定し、イロイロと支援をしてくれる制度。支援も従来の補助金、政府系金融機関の低利融資、税制優遇などではなく、中心は、支援側に、民間の金融機関や商社の方を集めた戦略会議という組織が、きめ細かなアドバイスや販路開拓の支援をして、地域をあげてプロジェクトを成功に導いていこうとするもの。認定した以上は責任をもって成功させる、という今までの官にはないこだわりようである。
無いものを、カタチにする。それが大きなプロジェクトであればあるほど、そこには本当に大きなパワーが要る。
瀧島さんらが創ったのは、「新連携」という国家レベルの新たな制度。
「官」なんて!と思っていた私が、こうして彼らのプロジェクトや、言動を目の当たりにするにつけ、以前の自分の勝手な思い込みを反省する日々。昔の私の「官」に対する思いは、きっと逆に「官」から「民」を見た時の言葉にも置き換えられたに違いない。
アタマが固かったのは、むしろ、拒み続けた私のほうである。

【gorap語録】

変わるべきは、自分のほうなのだ。

2006.04.05

■ミッションステートメント

昨夜から降り続いた雨があがり、明るい陽がふりそそぐ日曜の昼下がり。
一週間分の寝不足を補って疲れも取れ、気分は上々♪
窓を開くと春風がさーっと吹き込み、どこからか、山鳩の鳴き声が聞こえてきた。もう二十年近くにもなる団地なので、子どもは少なく、昼間はとても静かである。
正面の窓からは、向かいの家の屋根と屋根の隙間に、対岸の宮島の鳥居を望むことができるこの部屋・・・。
リラックスできるその場所で、窓に向かうデスクに静かに座り、おもむろに手帳を開いた。
私の人生の目的を書いた「ミッションステートメント」を読み返し、胸の奥底にまた落としこむ。
ふだん、目の前のことに追われ、つい忘れがちな大切なこと。
忙しいのを理由にして、つい後回しにしてしまいがちな大切なことに、こうして意識して目を向けることは、仕事の上だけでなく、人として幸せな人生を送ることに繋がる。
どちらに進むべきか、また、どうすればいいのか迷い悩んだ時・・・。
「ミッションステートメント」は、方向を指し示してくれる。
自分が最も大切にしているものは何か。
人生の目的は何なのか。
もっとわかりやすい例で言うと、自分のお葬式で、周りからどんな人だったと言ってもらいたいか。
「妻(夫、彼女、彼氏)からは?」
「子ども(親)からは?」
「仕事関係の人からは?」
「友達からは?」
「地域の人からは?」etc。
それを考えれば、今、進むべき道は自ずと見えてくる。

【gorap語録】

アタマをからっぽにして、大切なものを探してみよう。

2006.04.19

■ツキ

昔から、運は良いほうだ。
と、思っている。
というか、「自分は運のいいヤツだ」と信じていると、不思議だけど本当にそうなるということを肌で感じているので、「運が悪い」なんて、口が裂けても言わない。
実際、どんな強運だったかというと・・・
今、このプロジェクトに、こんな人が必要だ!と思っていたら、たまたま出かけた会合でピッタリの人を紹介された。とか、こんなオフィスを創りたいー!と思っていたら、有力な空きビル情報が入ってきた。とか。
そんなのは序の口で・・・
かなり交通量の多い道で事故をしてしまったにも関わらず、一人相撲で済み、全く怪我もなかった。とか。医者から「治るのは20%の確立」と言われながら、すっかり完治した。など、挙げればキリがない。
逆に、「やっちゃったー(>_<)」という時も、ある。
プライベートで心許せる相手に、身近な存在であるが故の甘えから、ついカッとなって喧嘩しちゃった、という時。
また、大切な人だとわかっていながら、つい腹を立てて、酷いことを言ってしまった、という時など。
その報いは、後で必ず、わが身に返ってくる。
つい昨日まで、良い方向へ進んでいたプロジェクトが、思いもよらない理由で急変して振り出しに戻ったり。当てにしていたスタッフが、突然辞めたり。
その時、私がもっと広い気持で、もっと大きな心で受け止め、怒りをおさめてさえいたら。また、そんな言葉を吐きさえしなければ・・。
後悔してももう遅い。
「身から出た錆」である。
人間、一生、修行。
まだまだ修行が足りんなぁ~。。。
心の底で、ボソッとつぶやいてみる。

【gorap語録】

純粋な気持ちがツキを呼び、邪悪な気持ちがツキを逃す。

2006.05.03

■純粋な思い

女子大生から嬉しいメールをもらった。
昨年、大学で私の講演を聴いたのをきっかけに、イラストレーターとしての第一歩を踏み出したというお礼のメールである。
昔から絵を描くのが好きで、暇があったらとにかく絵を描いていた彼女は、絵では将来食べていけないだろうと中学生の時に諦め、それからは絵描き以外のいろんな職業に「なりたい」「なりたい」と言って来た。将来は結局どうなるのか自分でも曖昧だったけれど、講演を聞いて、ぼんやりしていた自分の将来が、とても明るいものに見えたというのだ。

「私はやっぱり絵が描きたいのだ」と・・・
その時、しっかり心の中に自分の夢を持ったという彼女。
「けちょんけちょんに言われても 自分の夢を諦めない」
「そうだ、だれにどう言われようと 私は私の夢を掴むんだ」
と。そして講演で聴いた「じっとしていちゃ始まらない」という言葉を胸に、フリー情報誌のイラストレーター募集という企画に応募してみた。「絵描きになる」と口で言うだけじゃなく、行動しなければ、何にも進まないから。

すると(彼女いわく)夢のようなことに、なんとグランプリを受賞。
今春号から表紙と中面のイラストを描くことになった。
イラストレーターとしての第一歩。「幸せでなりません…!」と彼女。
これがきっかけで新聞社の取材を受けたり、学校の新聞にも載ったり、今までにない経験をし「運命を変えられました…!」と送ってくれたメールの末尾には、彼女の10年後の夢が書き添えられていた。夢の実現に向かって意欲満々にがんばる姿が、目に浮かぶ。

講演の時・・・。
同じ時間、同じ場所に、そこに居た人は250人。
ただ座っていただけの人。何かを感じた人。何か感じたけど何もしなかった人。感じてすぐに動いた人 etc。
同じ言葉の受け取り方も、それを聴いた後の行動も、人それぞれだ。
一日24時間。全ての人に平等に与えられたこの限られた時間を、活かすか、活かさないかは、私たち自身に委ねられている。

【gorap語録】

思いどおり、やってみる。そこに後悔はない。

2006.05.17

■ソアラ

広島でこの名を伝えると「トヨタの車じゃないか」と怒られそうだが、相互交流を通じて具体的なアイデアやビジネスを創発的に生み出し、それを通じて広島を元気にする。そんな集積地の名称である。
正式名称は「創発的集積地SO@R」。

このたび思い切って、その開設準備室を立ち上げた!
共通の思いで結ばれたメンバーによって構成する、民間の任意団体で、場所や資金など多くの課題を抱えながらも、実現のためには自分たちでできることからスタートしなければ何も進まない、と、覚悟を決めて立ち上げたものだ。

コンセプトブックも作成し、サイトも立ち上げた。名刺も刷って、コツコツといろんなトコロに出掛けて行っては、わたしたちの構想を伝える。こんな地道な活動が、何に繋がるかわからないけれど、じっとしていても何も始まらない!とにかく、できることから、やるっきゃない!

コンセプトブックには、様々なワークスタイルに合致した多彩なオフィス施設と、多様なニーズに対応した支援システム、独立・起業のためのプロ養成スクール、それぞれの特性を活かした創発的コラボレーションプロジェクト推進、啓発・交流・イベントなど広島発ビジネス情報発信基地の絵を描いている。
そこから新たな事業を生み、雇用を生み、地域を活性化し、世界に発信する!そんな場を目指している。

「夢はでっかく!」そして「足元をしっかり固めながら」。
いつも伝えている、縦糸と横糸である。
縦にしっかりスジの通ったビジョンを明確に描き、そして、日々コツコツと横糸をつむぐかのごとく、本当に地道に、一歩、また一歩と、進んでいく。これが実現するかどうかは、私たち自身の信念と努力、そして、それを応援してくれる「人の力」による。

「人の力」が集まれば、そこに大きな影響力が生まれる。
限りなく0に近い可能性が、100に近づくには、多くの人の理解や、そこから得られる情報、人脈、知恵、援助、声援etc、それらの力が大きく作用する。「きっと実現する」と信じてくれる人が一人、また一人と増えるだけでも、それが力になる。
今、コツコツと始めた活動の一つが、「創発的集積地SO@R」サイトに、賛同くださったかたの名前を連ねていくこと。
ただ、名を連ねていくだけである。

まだ始めて数週間だが、既に数十人ものかたに賛同して頂いている。
この地道な活動が、大きなビジョンにきっと繋がると信じて!
「SO@R」とは、英語で「高く飛ぶ」「舞い上がる」「上昇する」の意。───共に高く飛び、未来を開こう。

【gorap語録】

わずかな可能性を、開く!

2006.06.07

■バイオリズム

自分では気付かないけれど、妙に怒りっぽかったりイライラしたり。
かと思えば、なぜだかウキウキ気分で、些細なコトが気にならなかったり。何か原因があるわけでもなく、ただ、その日の気の流れというか、目には見えない糸みたいな、そんなものを感じる時がある。

先日の東京出張は、まさにそれでヘロヘロだった。
まずは大切なプレゼンの時。先方が用意していたPCのスペックが低く、パワーポイントの資料がうまく開かず大失敗!
翌日、用件を済ませ、最終便で広島空港に向かったものの・・・。
霧で降りれず羽田にトンボ帰り。

500人もの乗客の払い戻しの列に並びながら、ホテルを探すものの近場は満室。お台場の日航ホテルをやっとおさえ、空港を出る頃には、既に1時を回っていた・・。(涙)
ホテル代は予定外の出費だし、明朝の打ち合わせはキャンセルするしかないし、ほとほと疲れて帰広。

そのうえプレゼンの結果は・・・落選。(ガーン!)
ふぅぅ~。。
こういう時は、ジタバタしてもダメなんだよね。
そうアタマでは解っていても、やっぱり悔しい。
ちょっぴり焦る気持もあるけれど、
流れに逆らってもダメダメ。
「ま、どうにかなるさ」
だって、必要なことをやろうとしているんだもん♪
そう気を取り直し、不安な気持を受け入れつつもサラリと流し、美味しいものでも食べに行って、リラックス、リラックス。

そうしたらどうでしょう!
悪い知らせの後には、嬉しい知らせが。
この波に乗って、今度は、どこまで行こうかな。

【gorap語録】

波は、あってあたりまえ。逆らったって進めない。

2006.06.21

■今できること

「忙しそうですねぇ」そう尋ねられ、
「ええそうですねー」と、”いつも”頷く自分を振り返って、ふと、これが「いつも」の状況なのだから、それはもう「あたりまえ」の状態なのであり、自分にとってはこの忙しさは普通なんじゃないか・・「いや、普通ですよ」と答えればいいのだ。
「忙」という言葉は「心」を「亡くす」と書くじゃないか・・と、妙に納得した。

そんな土曜の午後。オフィスで仕事をするわたしの携帯電話が鳴った。
「明日は父の日よ」
岩国の実家の母からだった。
仕事は山積みである。「二人で食事でもしておいでぇ」と、お金を送って済ませようか・・とも思ったが、翌日、一人、実家に向かう。
海岸沿いの馴染みの国道を、お気に入りのCDを聴きながら車で一時間。道路沿いの見慣れた景色が車の窓を通り過ぎるのを眺めながら、懐かしい記憶が脳裏に浮かんでは消えていった。

幼少の頃、お祭りだというので大野の祖母の家に遊びに行った時。いつの間にか私だけ眠ってしまい、起きてみると、従姉妹たちがお婆ちゃんにオモチャや髪飾りを買ってもらって、お祭りから帰ってきた。ちゃんとお土産に髪飾りはもらったものの、悲しくてワンワン泣いたこと。そのお婆ちゃんが、翌年の夏、胃がんで亡くなってしまったこと。大野にはバスで行くこともあって、帰りのバスの中で眠りこけてしまった私を、父が家までおぶってくれたこと。途中、目が覚めたけど、眠ったふりをしてその心地よい背中で目を閉じていたこと。

そんなことを思い出していたら、あっというまに実家に着いた。
食事に何を着ていこうか、両親は、着替えの最中。父の上着を一緒に選び、胸ポケットのチャックが開いていたので閉めてあげたついでに、襟元のボタンをかけてあげながら、
「こんなに肩幅、狭かったっけ・・・」
父の肩が、いつのまにか随分小さくなっていることに、驚いた。
レストランの席に着き、乾杯のグラスを傾け、とっさに出た言葉は、
「いつもありがとネ」
ちょっと照れくさかったけど、やっぱりちゃんと逢いに来てよかった。
きっとこういうシチュエーションでなければ、言えなかったかも・・。
食事を済ませ、二人を実家で車から下ろした私に「今日はありがとね」そう心から伝えてくれる両親の言葉に、今まで忙しさにかまけて何もしていない自分を反省した。

【gorap語録】

大切なものは、意識しないと見えないことがある。

2006.07.05

■見せる

お気に入りのMY似顔絵がある。

以前、島根のインキュベーション施設のイベントに伺った時のこと。
名刺交換した似顔絵ライターの男性が、その場でさらさらっと描いてくれたものだ。
急なことだったので色紙もないし、仕方がないので持っていたチラシの裏に描いてもらったのだが、特長を的確に掴み、実物よりちょっぴり可愛く?筆ペンでものの5分で!描かれたその似顔絵を見せてもらった時、「これは使える!」と思った。何かの折には仕事をお願いしたい。そう思って、彼のメアドをメモした。
描いてくれた男性は、身障者である。

当時、「SOHOさんは信頼できない」
異業種交流会などへ行くと、よくそう言わていれた頃である。
一人でも責任感のない仕事をする人がいると、SOHO全てがそうだと思われてしまい全体のイメージが下がる。しかしSOHOとして独立している人の多くが、仕事はできるしだからこそ認められている。
逆に会社員だって中にはできない人も居るし、いろんなスキルの人間が居てあたりまえなのに・・。
それをどうやって社会にわかってもらえるだろうと悔しい思いをしていた頃。

ならば、トップクラスのSOHOをどんどん社会にアピールすればいいじゃないか
。こんなスゲエ仕事、誰がやったの?と思わせるような仕事実績を、多くの人に”見せる”。それが、偏見を払拭する一番てっとり早い方法だと考えた。
昨年3回目の開催となったイベント「SOHO博」では、毎年、プロの仕事実績をステージと展示スペースで”見せて”アピール。
プロにこだわった「SOHOプロダクション広島」も、こんなにプロが居るんだヨ♪ということを”見て”わかる作りにしている。

この手法は、一見、成功者だけを応援しているように見えるかもしれないが、SOHO全体のイメージをあげることで、結果、SOHO全てへプラスの効果をあげていると、私は思っている。
権利を主張したり弱きを助けるだけが状況を好転させるわけではない。
事実は事実と捉え、それと上手に付き合いながら、自分の得意なものを真摯に活かす。そんな姿勢が回りに理解者を増やし、結果、目的を実現させるのだと。

SOHOだって会社員だって身障者だって同じ。
仕事を得る人は、実力と信頼が伴っている。

島根で出逢った似顔絵ライターの彼が、私にそれを「見せて」くれた。

【gorap語録】

言葉より、伝わるものがある。

2006.07.19

■温故

大雨警報が出て、特急が何時に到着するかわからない。
安来の駅(島根)で足止めを食らい、しかたがないので、駅のベンチでコンビニ弁当を食べながら待つ。
そんな旅の締めくくりだが、心の中は充足感で一杯である。

昨日は、和鋼博物館でたたら製鉄のすばらしい技術を見学し、バリスタ世界チャンピオンのマスターの店「カフェロッソ」で可愛い絵入りカフェラテを頂き、足立美術館で日本一の庭園に癒され・・・。
オススメの観光スポットを回った後は、創業100年の歴史ある割烹にて夜の宴。美人おかみの笑顔に迎えられ、その店の佇まいを目にするなり、わたしはカメラのシャッターを切らずにはおれなかった。

玄関屋根の裏の大きな大きな一枚板、よく見ると表面がわずかにフニャフニャゆがんでいる手作りの窓ガラス、奥の座敷まで続く長い長い畳の廊下、端から端までかけっこしたら息切れしそうな77畳もの大広間、広島の街中では出逢えない風景が、あそこにもここにも・・・。

ここには、いにしえの、良きものがたくさん残っている。
普通ならきっとまっすぐに通したであろう国道9号線は、なんとその建物を避けて綺麗にカーブしている。
たたらの製鉄技術を伝承し、庭園の美しさにこだわり、そこに新しいバリスタのチャンピオンが生まれる、その理由がわかる気がした。

翌日、あいにくの大雨にもかかわらず清水寺へ案内してくれた安来市のNさんと、前夜から召集されて大雨の現場で指揮をとり殆ど眠ってない東出雲のSさんまでが付き合ってくださり、伺った酒造メーカーさんでは、アポ無しで突然(しかも祝日)だったにも関わらず笑顔で酒蔵を案内していただき、湧き水を飲ませて頂いたうえ、お土産にとお酒まで頂き、あたたかい街の人に触れた旅。

【gorap語録】

良きモノも、良き思い出も、「人」がつくる。

2006.08.02

■勝負

高3の息子の三者懇談で、悲惨な成績を目の当たりし、志望校の判定が全てEランク(最低)であると聞き、帰りの車中、思いがけない言葉が自分の中から出てきた。

 「勝負する時って、あるんよ」

 基本的に、勝ち負けを競うのは嫌いである。
  上とか下とか、勝ったとか負けたとか、そんなことを意識するのは、カッコ悪いと、いつも思っている。
自然体が一番♪
  流れに上手く身を任せ、風を感じ、進むべき方向へ進む。
  それが、成功の秘訣だと思っている。

しかし確かにその中で、勝負することが、私にもある。

ふだんあまり意識していないけど、確かに、ここぞという時は、例えどんなにカッコ悪く髪振り乱そうと、全力投入して息切れしようと、我を忘れて必死で戦う自分がいる。
  息子との会話の中で、「勝負」とか「戦う」とかいう言葉が自分の中から出てきたことに驚きつつ、改めてその言葉を意識した。

 勝ち負けを競うのは嫌いである。
  しかし自然に任せるだけでは、目的地には到着しない。
  「よし!矢でも鉄砲でも持って来いっ」
  そんな勢いを必要とする時が、人には、ある。

【gorap語録】

戦う相手は、自分なのかもしれない。

2006.08.16

■祈り

お盆に実家に帰った折、朝から父が、長いこと神棚に手を合わせていると思ったら、朝食の後でボソッと私に言った。
「もう5年になったんかね?」
今年74歳。最近もの忘れがひどいんよ~と母からブツブツ言われるその父が、オフィスの設立記念日を何で覚えているのか???わたしの頭の中は疑問符だらけである。

・・・5年前の暑い夏の日。
広島SOHO’オフィス3Fに集まったのは10人の入居メンバー。
清掃チームはタオルを首に巻きモップ片手にフロアの清掃にとりかかり、搬送チームはトラックに乗り込み中古のオフィス家具をもらいに目的地へ向かった。机もイスも、書棚も冷蔵庫も電子レンジも、全ていただき物。全て入居メンバーで運び、手作りのパーティションを据えてスタート。
広島SOHO’オフィス開設のその日、汗の流れ落ちる暑い日だったのを、今でも鮮明に覚えている。

当初は30坪のワンフロア、10ブースからスタート。それが半年後にはワンフロア増床、更に2年後にはビル丸ごとを借り上げ、今では22ブース(35人)という大所帯に。
その5年間、何の苦労もなかったとは言いきれない。
辛いこともあったし、悩みもした。それを乗り切れたのは、もちろん傍にいる仲間たちのおかげ。そして私自身、気付いてなかったけれど、
大切なものが、もう一つ。

愛する人を思う、祈りの力・・・。
「2001年8月1日」。父が手をあわせていた神棚には、ちゃんとその日が記されていた。
若い頃は、神棚を拝む姿すら見せたことがなかった父が、年老いて、願うは娘の幸せ。5年前のその日、忘れないように日付を書き留めて神棚にあげ、以来、ずっと私のために祈っていてくれたのだ!

先日、ライブで、アーティストから聴いたこんな話もある。
ガンに侵された一人の少年のために、多くの人が日本中から祈ったら、なんとすっかり完治して排尿のための管もはずし、普通に生活できるようになった、と。
「彼は、きっと、よくなる!」そう信じて祈る大勢の人の思いが、たとえ遠くに居ようとも、ちゃん彼の元へ届いたのだ。
祈りの力は、わたしたちの想像以上に、大きいのかもしれない。

与えられるだけでく、誰かのために、わたしも共に祈ろう。
そう心に思う。

【gorap語録】

あなたの祈りが、大切な人に届きますように。

2006.09.06

■営業の極意

先日、仕事でエステサロンを訪れた折、つい化粧水を買ってしまった。
「しまった」と書いたのは、決して後悔しているという意味ではなく、「思いがけず」購買意欲を「そそられてしまった」という意味である。別に必要に迫られていたわけでもないのに、どうして私がその化粧水を買ったかというと・・・
「牛来さん、キレイよね~」その、たったひと言がきっかけである。

おだてられて嬉しくなったから?いや違う。
キレイと言われて、「そんなこと無いですよぉぉ!ここにシミだってあるんですから~(>_<)」と、ついお肌の悩みを口にしたからだ。
「シミって、取れるのよ」と笑顔で語る先生の言葉に、ついまた食らいつき、結果、その化粧水を、迷わず購入。
決して、自分から売り込んではいない。決して無理強いしていない。それでいて、購買意欲を引き出した先生のその営業術?!に学んだ。

もちろんその背景にある、幅広い知識、情報、こだわり等も、購買に繋る重要なポイントである。「メイク」や「商品」だけでなくそれに関係する「健康」や「心」など先生の幅広い情報や活動には、正直、驚かされたし、一度にアレコレ勧めないなど、相手の立場に立った姿勢も嬉しかった。
要は、そこに「信頼」が感じられたのだ。

購入した商品の袋に「よかったら試してみてね」と、商品サンプルを入れてくれたのも嬉しかった。そして、ドアの外まで見送りながら、「ありがとうございました」と頭を深く下げた先生の姿からは、感謝の気持が伝わってきた。
来てよかった。そう心から思えた。

営業に、基本的なスキルは必要。
名刺交換した人の名前を覚える、自分を印象付ける、礼状を出す、コミュニケーションを円滑にする、仕事の質を上げる、etc。
しかし、その上で必ず必要なのは「この人に仕事を頼みたい」「この人から買いたい」と思える、"本人の魅力"である。

「仕事ください」とガツガツしている人の近くには、誰も近寄らない。
仕事に対する誇りと責任を持ち、自分の専門分野に関する情報を、必要な人にちゃんと伝え、誰にも分け隔てなく感謝の気持で笑顔で接し、人を惹き付ける言葉がさらりと出るような・・・そんな人のところには、なぜか「ひょん」なところから仕事が舞い込むものだ。

【gorap語録】

あなたは、自分自身に仕事を頼みたいと思えますか?

2006.09.20

■インプット

企画の仕事を始めたばかりの頃。
「雑誌をパラパラめくっていたら、フッとアイデアが浮かぶものよ」と先輩に教えてもらって、やってみたけど何も浮かんでこなかった。
当時は自分の企画力にガッカリしてたものだけれど、それは元々、私の中にある情報量が乏しすぎたのが問題なのだと、後から気が付いた。

先日、アニメーションセンター社会実験(主催:ポール・イマージュ広島)を推進するソアラ(※1)のメンバーで、札幌のメディアプロデューサー久保俊哉氏を訪ねた。
丁度、久保氏が仕掛けた第1回札幌国際短編映画祭「さっぽろショートフェスト2006」の真っ只中である。

その、プレスセンターの作り方から、また、上映会場でのスタッフの動きから、告知の方法から、映像の作り方からetc、私たちは多くのものを得、それを各々の胸にあたためつつ、帰広した。
その後、様々な企画が次々と提案され、実現に向けた具体的な動きが急速に活発化。めまぐるしい速さでプロジェクトが進んでいる。

机にかじりついてたって、新しいものは生まれない。
悩んだら、動く。動き回って、とにかく何でも気になるものを、見て、聴いて、触って、情報を収集する。気になる人にも会いに行く。
そうやって多くの情報をインプットしたら、ある瞬間、コップから水がこぼれ出るかのように、アイデアが湧き出してくる・・・。

「時間が出来たら」では、嘘になる。
行きたい、やりたい、と思ったことを、今すぐスケジュールに入れて、時間を作ろう。

【gorap語録】

日頃のインプットが、いい仕事に繋がる。

2006.10.04

■コンセプト

大人の雰囲気で、しかも気軽に食事ができるので、仕事帰りによく立ち寄る店があった。ある日、珍しく幼い子ども連れの家族が来ていて、子どもがテーブルの上に乗ったり、店をウロウロするのが気になって、その日は大好きなワインがすすまなかった。

一方で、アートの島として大人たちに人気の、直島(香川県)を訪れた折。連休だったにも関わらず、子どもが、居ない。島に2日間滞在した間、見事に、一人も子どもに会わなかったことに、驚いた。

逢ったのは、デザイン会社の社員旅行風の一行や、40代のお洒落な夫婦、20代の女の子の2人連れやグループ、カップル。スケッチブック片手に写真不可の場所ではデッサンをしながら、一人で島をめぐっているクリエーター風の若い男の子など。

おかげで、安藤忠雄の建築美にどっぷり浸かり、自然の採光のみで観る地中美術館のモネの絵にしばし時間を忘れ、古民家にアートを吹き込んだ「家プロジェクト」に癒され、心から満足してリフレッシュできた。

どこかに、「お子様はご遠慮ださい」と書いているわけではない。
ただ、"大人のアートな島"という明確なコンセプトを貫いているだけである。そのコンセプトが、言わずとも明確に人々に伝わり、自然に大人たちが楽しめる場になっていることに、わたしは感嘆した。

しかも「島」という、そんなスケールの大きな場所で!
その潔さ、勇気に、脱帽である。

【gorap語録】

捨てる勇気も、時に、必要。

2006.10.18

■発信する

仕事上のことなら大抵のことはガマンして聴くほうなのだが、久々に腹が立って、とっとと資料を片付けて席を立った。
とあるディベロッパーに、イベントの仕掛けで、空き店舗を活用したクリエーターの作品展示やパフォーマンスにご協力ください!と提案した折のことである。存続が危ぶまれているそこの活性化の一助になればという思いで、展示やパフォーマンスの経費や人件費など全てコチラ持ちの提案。

にも関わらず、「短期間だけ空けると、またあそこの店が替わった(出入りが激しい)と言われるだけ」「集客の難しいあの場所で、そんなことをしても、人は集まらない」「そんなことしたら出店している店から苦情が来る」etc。そこの経営責任者からは、マイナスの言葉ばかりが出てくるだけで、有名店誘致の必要性しか唱えない。

有名店誘致のためにも必要であろう魅力的な商店街づくりの仕掛けには全く関心を示さず、ただ目先の利と保身のみを求めているかのような対応は、結果、有名店誘致どころか顧客(店も、エンドユーザーも)さえ離れて行くことに、目を向けようともせず・・・。

一方、広島の、とあるサロン(美容院)の20周年パーティに参加した折。
4000円の有料イベントにも関わらず、若者たちがなんと800人も集り、盛り上がった。ヘアショーのほか、ペイントアートのパフォーマンスに、ライブ。音響や照明、映像などの演出にもパワーをかけ、プロのクリエーターさえを唸らせた。

広島で唯一、東京に名が知られている、と言われる理由も頷ける。この日も、広島のファッション誌だけでなく、東京から業界誌の取材も来ていた。
WELLATRENDVISIONaward06JAPANでGOODAWARD(日本一)を受賞し、ミラノでの世界大会へ日本代表として出場するような、素晴らしいスタッフも育っている。

オーナーは45歳の男性。25歳の時に初めて出店し、現在では広島市内に4店舗、スタッフ数は40人を超える企業に成長している。
広島の美容学校の生徒から「一番人気」と言われる理由が、パーティに参加して、はっきりわかった。

しかも、800人の参加者のうち8割は10~20代かな、という中、60代後半ほどの女性たちがパラパラと混じっていて、後でスタッフに聞くと、昔から長く通っているオーナーのお客さんだという。

「わたしたちは、発信し続けます」。
オプニング挨拶でのオーナーの言葉に、本物を感じた。

【gorap語録】

リスクを恐れて、成功はありえない。

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